どうも!
牧野ゆうたです。
最近、SNSを見ていると「NISA」「S&P500」「コツコツ投資」といったワードをよく目にします。10万円や20万円程度の資金で「人生が変わるかも!」と期待を込めて投資を始める方が増えているようですね。
今回は、こうした少額投資の現実と、本当に効果的な資産形成の方法について、率直にお話ししていきたいと思います。
少額投資の現実:数字で見る期待値
「コツコツ投資で人生が変わる!」
よく聞くフレーズですが、ここで一度、冷静に数字を見てみましょう。
1. 10万円のケース
仮に10万円の投資が奇跡的に10倍になったとしても、結果は100万円です。現代の物価水準を考えると:
- 軽自動車1台分程度
- 家賃1年分にも満たない
- 生活費として考えると、数ヶ月で消費
2. 20万円のケース
同じく10倍で200万円。
- 普通車1台分にも届かない
- 住宅購入の頭金としても不十分
- 4人家族の半年分の生活費程度
市場の現実を直視する
さらに重要なのは、長期投資の平均利回りは年率7%程度という現実です。これは:
- 10万円の投資→1年後に10万7000円
- 20万円の投資→1年後に21万4000円
しかも、この7%という数字は:
- 上昇と下落を繰り返した平均値
- 数年単位での暴落も想定される
- 心理的な負担が大きい
初心者が陥りやすい落とし穴
「みんなが始めているから」「SNSで話題だから」という理由で投資を始めると、以下のような状況に陥りやすいです:
- 市場暴落時の狼狽売り
- 期待値の見誤り
- 自己資金と相談しない投資判断
では、どうすべきか?
少額資金でより効果的な資産形成を目指すなら、以下の順序をお勧めします:
1. まずは収入を増やす
投資の前にやるべきこと:
- 副業での収入確保
- スキルを活かしたコンテンツ販売
- 転売などの小規模ビジネス
2. 数字感覚を養う
投資は本質的に「期待値のゲーム」です。そのため:
- 基本的な算数力の向上
- 期待値計算の理解
- リスク・リターンの概念把握
最後に:資産形成は「戦略」が重要
投資は決して悪いものではありません。しかし、「みんながやっているから」という理由で始めるのは危険です。
特に少額からスタートする場合は:
- まず収入を増やす方法を考える
- 基本的な数字感覚を身につける
- 投資は資金的に余裕ができてから
という順序で進めることをお勧めします。
結論として、10万円や20万円程度の資金なら、まずは自己投資や収入を増やすための施策に使うことを強くお勧めします。
投資は長期的な視点で見れば確かに有効な選択肢の一つですが、それは十分な資金的基盤があってこそ。まずは足元をしっかり固めることから始めましょう。
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