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副業・在宅ワーク

106万円の壁が撤廃されたらどうなる?扶養内パートの主婦が今から準備する副業の選びかた

106万円の壁が撤廃されたらどうなる?扶養内パートの主婦が今から準備する副業の選びかた

扶養の範囲におさまるように、シフトを調整しながら働いている。

そこへ「106万円の壁が撤廃される」という話が入ってきて、これから何時間働けばいいのか分からなくなった。

そもそも自分の場合は損になるのか得になるのかも、はっきりしない。

結論から書きます。

今回の改正で変わるのは壁の高さではなく、壁の測りかたです。

これまで「いくら稼いだか」で決まっていた線が、これからは「週に何時間働いたか」で決まるようになります。

だから、働く時間を伸ばして手取りを増やすやり方は、扶養の中にいるかぎり必ず頭打ちになります。

先に安心をお渡しすると、今すぐ働き方を変える必要はありません。

撤廃の日付はまだ決まっていないからです。

いまのうちに準備しておくことは一つだけで、働いた時間の長さで金額が決まらない収入を、小さくてもいいので1本持っておくことです。

この記事では、106万円の壁の撤廃で何がどう変わるのかを一次情報で確認したうえで、扶養内で働くかたが今から準備できる副業の選びかたをまとめます。

106万円の壁とは何か。年金制度改正法で撤廃が決まった賃金の要件

106万円の壁というのは、パートやアルバイトで働くかたが社会保険に加入するかどうかを分ける基準のうち、賃金についての要件のことです。

正確には、月額8万8千円以上という基準になります。

これを1年に直すとおよそ106万円になるので、106万円の壁と呼ばれてきました。

2025年6月20日に公布された年金制度改正法で、この賃金の要件を撤廃することが決まりました。

厚生労働省は撤廃の時期について、法律の公布から3年以内で、全国の最低賃金が1,016円以上となることを見極めて判断すると説明しています。

つまり、無くなること自体は決まっていますが、いつ無くなるかはまだ決まっていません。

撤廃されたあとは、週20時間以上働けば、勤め先の企業規模にかかわらず社会保険に加入することになります。

企業規模の要件についても、10年かけて段階的に縮小して撤廃していく方針が示されています。

出典は厚生労働省の「社会保険の加入対象の拡大について」です(厚生労働省)。

106万円の壁と時間の関係を考える主婦のイラスト
賃金の要件が無くなると、社会保険に入るかどうかを決めるのは週20時間という時間だけになります。

所得税の壁も動いています。給与だけなら160万円までかからない計算です

年収の壁と呼ばれているものは一つではありません。

社会保険の話とは別に、所得税の側も2025年に大きく動きました。

令和7年度の税制改正で、給与所得控除の最低保障額が55万円から65万円に引き上げられました。

基礎控除も見直されて、合計所得金額が132万円以下のかたは95万円になっています。

改正前の基礎控除は48万円でしたので、かなり大きい変更です。

この2つを足すと160万円になりますから、収入が給与だけの場合は年収160万円までは所得税がかからない計算になります。

103万円の壁が160万円になったと言われているのは、この中身のことです。

あわせて、扶養親族等にあたるかどうかを見るときの合計所得金額の要件も、58万円以下に改正されました。

いずれも令和7年12月1日に施行され、令和7年分以後の所得税について適用されています。

出典は国税庁の「令和7年度税制改正による所得税の基礎控除の見直し等について」です(国税庁)。

年収の壁に関する制度の数字を確認するイラスト
社会保険と所得税は別の制度です。数字も基準も別々に動いています。

結論。年収の壁は金額から時間へ移ります

ここまでの話を、扶養内で働くかたの手元の感覚に落とします。

これまでの調整は、金額を見ながらシフトを削る作業でした。

これからの調整は、週に何時間働くかを見ながらシフトを削る作業になります。

これまで 賃金の要件が撤廃されたあと
社会保険に入る分かれ目 月8万8千円という金額 週20時間という時間
抑えるもの 収入の金額 働く時間そのもの
時給が上がったとき 早く壁に当たるので時間を減らす 時給が上がっても時間の線は動かない

時給が上がった分だけ壁に早く当たっていた不合理は、たしかに減ります。

ただ、よく見ていただきたいところがあります。

どちらの場合も、調整しているのは自分の時間です。

時給かける時間で決まる収入は、上限が自分の1日の長さに縛られます。

壁の測りかたが変わっても、この構造は変わりません。

だから私は、扶養内で働くかたにこそ、時間の長さで金額が決まらない収入を1本だけ持っておくことをおすすめしています。

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時間で決まらない収入かどうかを見分ける3つの質問

在宅でできる仕事はたくさんありますが、名前で選ぶと当たり外れが出ます。

名前ではなく、次の3つの質問で選んでください。

質問1、その収入は、自分が手を動かした時間の長さで金額が決まりますか。

質問2、手を止めた翌日も、前に出したものが働いてくれますか。

質問3、増やそうとしたとき、増えるのは作業の量ですか、それとも置いたものの数ですか。

この3つに正直に答えると、候補はかなり絞られます。

データ入力も、シール貼りも、アンケートの回答も、答えは同じになります。

単価かける個数、あるいは時給かける時間で、収入が決まります。

手を止めた翌日には、何も残りません。

物を仕入れて売る型も、質問2でつまずきます。

1件売れたら、また次に売る物を探すところから始まります。

私も昔、家にある物を売るところから始めました。

売れた日は嬉しかったのですが、翌日には次に売る物を探していました。

昨日の作業が、今日をまったく助けてくれませんでした。

3つの質問を全部通るのは、人の商品を紹介する型です。

主役は商品なので、自分が前に出る必要がありません。

仕入れも在庫も発送もないので、作業が家の外にこぼれません。

そして一度書いて置いたものは、自分が手を止めた日も残ります。

扶養内で働くかたが今から準備する4つのSTEP

ここからは、今週のうちにできる形で書きます。

STEP1 いまの収入を2つに仕分ける

紙を1枚出して、真ん中に線を引いてください。

左に「時間の長さで金額が決まる収入」、右に「時間の長さで決まらない収入」と書きます。

いまの収入を書き出すと、ほとんどのかたは右側が空白になります。

この空白を埋めることが、これからの準備です。

STEP2 週20時間の線を自分の数字に当てる

いまの時給に20を掛けて、さらに4を掛けてみてください。

週20時間まで働いた場合の、1か月の目安の金額が出ます。

これが、扶養の中で時間を売って稼げる金額のおおよその上限になります。

実際にどの時点で加入対象になるかは勤め先の契約内容で変わりますので、必ず勤務先に確認してください。

STEP3 右側に置く1本を決める

先ほどの3つの質問を使って、右側に置くものを1つだけ決めます。

複数を同時に始めないでください。

紹介するものを1つ選び、誰に向いていて、どんな人には向かないのかを、1枚に書き出します。

ここまでが、あなたにしかできない仕事です。

STEP4 重い下ごしらえだけを渡す

正直に書くと、STEP3の1枚を書く作業がいちばん重いです。

似ているものを並べて、違いを整理して、言葉にする。

パートと家事のあとに、毎回やれる量ではありませんでした。

私はここだけをAIに渡しています。

調べる、比べる、並べる、下書きに起こす。

この4つを渡すと、手元に残るのは決めることだけになります。

扶養内で働きながら副業を準備する手順のイラスト
仕分けて、上限を知って、1本決めて、重い下ごしらえだけを渡す。この順番なら今週から動けます。

AIに何をさせるかで迷うかたが多いので、線引きだけ書いておきます。

渡していいのは、調べる、比べる、並べる、下書きに起こす、の4つです。

渡してはいけないのは、どれを勧めるかの判断と、自分が使ってどう感じたかの部分です。

そこを渡すと、誰が書いても同じ文章になって、読んだかたに選ばれなくなります。

重い下ごしらえをAIに渡して手元を軽くするイラスト
下ごしらえは渡して、判断は自分で持つ。この分け方だと、時間が無くても続きます。

106万円の壁と副業を考えるときの注意点

撤廃の日付はまだ決まっていません。

厚生労働省は3年以内で最低賃金の水準を見極めて判断するとしています。

速報のような見出しを見かけても、今日から何かが変わるわけではありません。

税金の制度と社会保険の制度は別で、基準も数字も違います。

所得税の話と、社会保険に入るかどうかの話を、同じ表で考えると必ず混乱します。

健康保険の被扶養者にあたるかどうかの認定は、加入している健康保険によって扱いが変わりますので、勤務先で確認してください。

副業で得た収入も、扶養の判定や申告に関わります。

収入が給与だけの場合と、給与以外の収入がある場合では、見る数字が変わります。

この記事は制度の説明であって、個別の助言ではありません。

あなたの場合にどうなるかは、勤務先、年金事務所、税務署か税理士に確認してください。

時間の外に置きたいからといって、物を持つ型に移ると逆に重くなります。

在庫や発送がつく型は、稼ぐほど家の中の作業が増えます。

扶養の中で時間が限られているかたには、いちばん相性が悪い増やしかたです。

1本目から複数に手を広げないでください。

紹介するものを3つ選ぶと、調べる量が3倍になって、たいてい全部止まります。

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106万円の壁と扶養内の副業についてよくある質問

106万円の壁はいつ撤廃されますか

日付はまだ決まっていません。2025年6月20日に公布された年金制度改正法で撤廃自体は決まっていますが、厚生労働省は法律の公布から3年以内で、全国の最低賃金が1,016円以上となることを見極めて判断すると説明しています。

撤廃されたら手取りは減りますか

社会保険に加入すると保険料の負担が出る一方で、将来の年金や傷病手当金などの給付につながります。どちらが有利かは働く時間、時給、加入している健康保険によって変わりますので、勤務先と年金事務所で確認してください。この記事で断定はできません。

副業の収入は年収の壁に含まれますか

税金と社会保険は別の制度で、見る数字も基準も違います。給与以外の収入がある場合は判定の仕方が変わりますので、税務署か税理士に確認してください。そのうえで、時間を売る以外の収入を持っておくと、制度が動いたときに選べる幅が広がります。

まとめ

106万円の壁は撤廃されることが決まっていますが、時期はまだ決まっていません。

撤廃後は、週20時間以上働けば企業規模にかかわらず社会保険に加入することになります。

つまり、壁を決めるものが金額から時間へ移ります。

時間を伸ばして手取りを増やす道は、扶養の中にいるかぎり必ず頭打ちになります。

今から準備できることを3つにまとめます。

  • いまの収入を「時間で決まる分」と「決まらない分」に仕分ける
  • 時給かける20時間かける4週で、時間を売って稼げる上限の目安を知る
  • 右側に置く1本を決めて、調べる、比べる、並べる、下書きに起こす、の4つだけAIに渡す

制度が動くのを待つ必要はありません。

今週できるのは、紙を1枚出して線を引くところまでです。

ここまで読んでくださったかたへ。

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